あれから3年

自分は3月11日のうちに何かを言えるような立場じゃないなと思って、
日が改まったところで人間のクズみたいなこと書きます。


3年前のあの日、ビルの31階にいたので
阪神淡路大震災のとき以上の恐怖を味わいました。
でもまあそれだけだし、特に何か被害にあったわけでもありません。
東京の暮らしが日常に戻るにつれて、あんまり考えないようになりました。
ボランティア活動的なものには一度も参加したことがないし、
被災地にも一度も行ってません。


西の人間なので、東北には縁もゆかりもありません。
でもバンドやってた頃は原町という街で何度もライヴをしたし、
とてもお世話になってました。
風の噂では当時のみんなは無事だったらしいと聞きましたが、
本当かどうかはわからないし、記憶も薄れてるのでみんな
っていう範囲も多分狭いです。


周りに家族や親戚が被災された人たちはたくさんいるけれど、
自分事化できていないので、ボランティアひとつとっても、
なんか偽善な気がしてしまって踏み込めませんでした。
自分が行ったところで、そもそも自己満でしかないんじゃないかって。
なので、「この3年を振り返る」的なテレビ番組、ネットの企画ですら
偽善にしか見えなかったりします。


忘れちゃいけないって、忘れたりしませんよ、東京のひとは。
怖い思いをリアルに体験したから。
でも中越地震とか完全に忘れてるでしょ。そんなもんだと思う。
それに覚えてるからなんだよって思うんです。
あの震災で誰かの中で何かが変わったとかぶっちゃけどうでもいいし、
それで被災者が救われるんだっけ。


何が言いたいかって、偽善がほんとに嫌いだし、自分はまだなんもやってないし、
普段から何か復興の役に立つことができないかって考えてるわけでもないし、
でも心のどこかにちょっと引っかかってて、いつか何かできるといいな、
って思ってるだけの人間だってことです。